1. 大坂商人について

近世において、全国経済の中心であった大坂商人をいう。大坂は、初め石山本願寺の寺内町(じないまち)として発展した。

問屋仲買は1710年代(正徳(しょうとく)年間)には問屋5655軒以上、仲買1万1108軒、職人9747軒という数に上っていた。また泉屋(住友)は銅山、製錬業で大をなした。

 大坂は日常必需品の加工生産を行い、全国流通の拠点となっていた。問屋、仲買の多さは江戸、京に比べても特色があり、商人の町として栄えた。井原西鶴(さいかく)が記すように「日本第一の津」の商人としての誇りと商業道徳があり、また現実的で金銭的合理主義、反中央、反アカデミズムなど独特の気風を育てた。

2. 大坂商人から学ぶ事

大阪商人は商売の道徳を重視しました。また、顧客第一主義でサービスに徹するという気持を持っていました。

家系や商売の永続性(今で言えばサステナビリティ)が重視されました。代々にわたり、破綻することなく家系・家財を保持、承継し続けることが大事であるという意識が確立しました。

鴻池家では、その考え方に基づき、たとえ当主たる地位についたとしても、それは「輪番」(バトンを受け継ぐ代々の当主)の一人と認識する、自分が管理する財産や使用人は「預かり物」と認識する、という教訓が定着しました。
他家の人や見込みのある使用人を養子に迎え、やがて経営を任す(実子は選べないが養子は選べる)という当主承継の考え方もそういう思想からきたものです。

3. 問屋と商社

問屋無用論という説もありますが、さまざまな役割を持っている問屋は日本の流通において欠かすことができません。商法第551条より、問屋とは、自己の名を以て、他人の為めに物品の販売又は買入を為すを業とする者を謂ふ。と商法に定められており、日本の流通を支えるのはまさに縁の下の力持ちです。

卸売業とは、メーカーから商品を仕入れて小売業へ販売する事業のことを言います。問屋も同じ事業内容で、いわゆる中間業者として存在しています。


商品を仕入れて販売をするという意味では、問屋も商社も同じです。大きな違いとして、問屋は物流機能を持っているという点があります。

また、商社は商品だけでなく、商品の元となる原料をメーカーへ卸す事業を行なっていたり、事業投資や金融業など幅広い事業内容が特徴です。

4. 問屋として

顧客ニーズや市場の調査、商品知識をつけるなどマーケティング要素も必要になります。

展示会に出向いたり、メーカーの開催する勉強会に参加したり、商品の魅力を知るためにできることはたくさんあります。

営業活動や購買など日々の業務で忙しいかもしれませんが、知識をアップデートしていくのは問屋で働く人にとって重要な課題です。

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